ボールを投げると指が痺れる時のセルフケア
指のしびれについてメール相談が届きました。
指が痛いより指が痺れる方が治りにくいです。
特に野球でボールを投げるときは中指の先に引っ掛けるようにコントロールをつけていくので、
投球の度にビリビリと電気が走っていては制球が定まりません。
セルフマッサージをお伝えしていきます。
LINE@からご予約・質問可能です。
神経の緊張がしびれを起こす
ボールを投げる時は中指が反った状態になります。
この時筋肉や腱と同時に神経も伸ばされます。
しびれの原因は神経が硬くなっていて必要以上に伸ばされるからです。
セルフケアでは次のように神経をふくめ筋肉・筋膜をたわめて指先にゆとりを持たせます。
セルフケア①肘の下膨らみ(筋腹をつかむ)
まず、前腕の筋肉の一番膨らんでいる所(肘の少し下)を把持します。
肘下は横長の楕円になっているので、
それを真ん丸にする感じです。
例えるなら、水道のホースが押しつぶされて横長になった形状を戻すイメージです。
セルフケア:つかんだまま外側へ捻る
肘の内側の筋肉は屈筋群といって手首や指を曲げる働きをします。
方向的に肘の内側から斜めに走行して、
指先や手首の骨に付きます。
斜めの走行している筋肉を外側に捻ることで真っすぐに近づけます。
これにより、筋膜や腱鞘そして神経のツッパリが軽減します。
逆に捻るとストレッチがかかるので、
痛みがない時は練習前にするとケガの予防になります。
セルフケア:捻ったまま下げる
中指を動かす筋肉などのツッパリをさらに軽減するには、
そのまま下に下げてください。
決してつかんだ手を緩めてはいけません。
外側に捻って真直ぐに近づけた状態のまま、
遊びを作らずに皮膚ごと下げていきます。
痺れている所に対してたわみができて、
神経の流れが良くなります。
皮膚ごと柔らかくなっていくイメージです。
セルフケア:たわみ切った状態でストレッチ
手首と中指の筋肉が最大限まで緩めた状態で、
中指だけを反らしてストレッチします。
いきなり思いっきりはしないこと!
しびれが軽減しているか確認しながら反らしていきます。
セルフなので中指を床か壁に引っ掛けて反らしていきましょう。
しびれを感じないなら、
把持している手を放して見て下さい。
うまくできれば、
手を放してもしびれが出なくなっています。
■相談内容
現在少年野球を指導していています。
4年前に、もともと痛めていた手首に固定具をつけて安静にしていた時期がありました。
外した後、指全体が痺れてボールを投げる時に力が入らなくて、とても投げにくいです。
一度そちらで、診ていただきたいのですが、
何か、自分でこういう運動やマッサージをした方がいいっていう事はありますでしょうか??
当院の回答
手首の状態を確認しないとアドバスしにくいですが、
病名的に手根管症候群かもしれません。
手根管症候群とは手首が詰まって神経を圧迫してしびれを生じるものです。
押さえる方向によって関節に遊びができて、
しびれが弱まることがあります。
これは実際に弱まる場所をご来院した時に、見つけれればと思います。
候補として、
・親指の付け根で膨らんだところ(母指球)
・小指の付け根で膨らんだところ(小指球)
・手首を両サイドから軽く圧迫する(横幅を狭めて縦を膨らますイメージ)
・前腕の皮膚を上下左右などずらしてみる
・肘下の筋肉が盛り上がっている所を圧迫する(前腕の2本の骨・橈骨と尺骨を狭める)
・わきの下の神経の集まるところをほぐす
・首筋のコリをゆるめる
などあります。
参考blog→投球動作で指がシビレる
指の体操は身体の柔軟性を高めるブログはこちら☞
その他手首の筋トレなども効果的です
今回のブログでは紹介していませんが、
手首の筋トレを行うことで手根菅という神経の通り道にゆとりを持たせることも必要な場合があります。
何気なく普段から手首を振ったり伸ばしたりしつつも、最大限まで5秒ほど力を出し切るようにしてみるのも良いと思います。
注①:今回は回答した内容以外の方法を画像付きで解説しました。
注②:「免責事項」こちらに掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、
全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。
施術による効果には個人差があります。
整形外科病院専門医で解決しなかった痛みは、門真市の近隣寝屋川市守口市大東市四條畷市はもちろん、
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