胸郭出口症候群

 

手や指のしびれ・冷たい感じがする胸郭出口症候群は何が原因で治療法はどうすればよいのか？

 

三種類の胸郭出口症候群の原因と整体法やセルフケアを含めて詳しくお話ししていきます。

 



 



 

胸郭出口症候群の症例

 

ガソリンスタンドのバイトをしている大学生。

 

洗車掃除をするようになって右手に鈍痛や冷えしびれを感じる。

 



 

その後も電車のつり革にぶら下がると右腕全体がだるくなって冷え感じることが増してきた。

 

病院では首からの神経痛と言われてリハビリをしていた。

 

姿勢が悪く巻き肩であった。

 


 

あなたはこの大学生と同じような経験・症状はありませんか？

 

この胸郭出口症候群と言われる症状について解説していきます。

 

３つの胸郭出口症候群

 

胸郭出口症候群は、首から鎖骨辺りにかけて神経の圧迫でしびれたりする症状です。

 

圧迫箇所が３つあるので、首だけほぐせばいいというものではありません。

 



 

①斜角筋症候群

 

首の筋肉と第一肋骨の間を（斜角筋隙）通る神経が圧迫されるケースです。

 

この場合神経（腕神経叢）と静脈が（鎖骨下静脈）圧迫されますが、

 

動脈は圧迫されませんので脈が弱くなりません。

 

手の脈を確認して、そのまま手の平を上に向けて腕を横から上げてみます（ライトテスト）。

 



 

上げたときに手首の脈（橈骨動脈）の拍動が変わらなければ斜角筋症候群の疑い。

 

弱くなっていたら下記の②か③を考えます。

 

斜角筋症候群なら手や指だけでなく肩甲骨周辺に放散痛が出ることがあります。

 

斜角筋症候群は前斜角筋と中斜角筋と第一肋骨の位置関係を整えることで、

 

圧迫が除去されしびれが軽減されやすくなります。

 



 

圧迫除去法の一つに首の筋肉をけん引したりします。

 

自分で筋肉を引っ張ってみると気持ちいいのでお試ししてみて下さい。（頭痛にも効果あり）

 

最初に狙う筋肉は胸鎖乳突筋という筋肉です。

 



 

②肋鎖症候群

 

次に肋骨と鎖骨の隙間を腕の神経が通るときに圧迫を受けます。

 

ヘルニア以外で神経が骨に圧迫されるケースの一つで肋鎖症候群といいます。

 

鎖骨が上から神経を押さえつけていることがあるので、鎖骨の矯正をします。

 

矯正と言ってもポキポキ鳴らすことはしません。

 

ここでは、強めに骨を押し上げながら腕を回してもらうか、

 

じんわりと鎖骨を触れる程度で気功のイメージで調整します。

 


 

鎖骨は誰でも触ることができますので、

 

仰向けに寝てもらって真ん中あたりを中指で上に持ち上げるイメージで押さえてみてください。

 



 

③過外転症候群

 

最後は肩甲骨とインナーマッスルの小胸筋の下をくぐるときに圧迫され痺れるケースです。

 


 

②の肋鎖関節との区別がつきにくいのですが、

 

③なら胸の筋肉の力を入れると症状が出やすいです。

 

特につり革をもつ・洗車など、高い所に手をあげる時にだるさや鈍痛があるなら③を疑います。

 

これを過外転症候群といいます。

 

過外転症候群の場合は小胸筋の筋膜リリースと肩甲骨リフトを行います。

 



 



 

肩甲骨の自由度・可動域が広がり腕が上げやすくなるので、シビレにくいです。

 

セルフでするときは胸の筋肉は体の中心から外側、

 

斜め下から肩の外側へ向かってなでる様にしましょう。

 



 

胸郭出口症候群は肩こり肩甲骨の硬さを伴うことも多いです。

 

セルフケアのブログも別に詳しく書きましたのでこちらまで☞

 



肩回りのセルフケア

 

巻き肩（なで肩）といかり肩

 

肩が前に巻いてる・肩甲骨がおじぎしている・鎖骨が下がっている。

 

巻き肩だと以上のような骨のズレがあります。

 



 

この姿勢だと肋骨と鎖骨の間が狭まり肋鎖症候群になるので、

 

鎖骨をリフトして小胸筋と大胸筋をストレッチします。

 

肩背部の緊張から肩こりもあるので、肩甲骨全体を剥がしていくのも効果的です。

 



 

逆にいかり肩の場合は、

 

首の筋肉が緊張して斜角筋症候群になり易いので首のストレッチや牽引をします。

 



 



 

家庭で出来る肩甲骨はがし講座はこちら☞https://肩甲骨はがし講座

 

冷えを感じる胸郭出口症候群

 

血管を圧迫すると体熱が運搬されないために冷えを起こします。

 

胸郭出口症候群では血管の圧迫を除去する必要があります。

 

また、首から腕へ流れる神経の束【腕神経叢】は交感神経という自律神経も含まれています。

 

交感神経が締め付けられて機能していないと、

 

だるさや冷えを感じてしまいます。

 



 

特に中指から小指側にかけて冷えなど感じやすいのですが手指を温めるのではなく、

 

首を温めて筋肉が弛緩して神経の流れを整えることが大事です。

 

神経を整える整体について詳しくはこちらで→

 



 

もちろん指のストレッチも健康には有効です。

 

指のストレッチについて詳しくはこちら☞

 

http://kuriokaseitai.com/archives/9351

 

シビレの患者様

 



 

※「免責事項」こちら掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、

 

全ての人への効果を保証するものではないので、施術による効果には個人差があります。

 

整形外科病院専門医の後は寝屋川市守口市大東市四條畷市大阪市内や東京都奈良神戸市から来院する当院に相談下さい。

 



 

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道を知らない人は第二京阪で来るときに側道に入るのを通過してしまい遠回りする人もいますが、

 

ファミリーマート門真宮前町店とゆう動物病院が向かい合っているのが目印です。

 

そのすぐ近くにほっかほっか亭門真城垣店もあります。

 



 

※参考文献：「運動器疾患がわかる臨床解剖学」