4スタンス理論
4スタンス理論は土踏まずに注目して、人の動きを4つに分類した概念です。
Aタイプは土踏まずの前方に重心がある人、Bタイプは後方にある人。
1タイプは土踏まずの内側に重心がある人、2タイプは外側にある人。
自分のタイプ別を知るには、マスター級トレーナーの先生に見てもらいましょう。
※大阪門真整骨院では一つの考え方として4スタンスを利用しています。
※※現在はこちらのタイプ別判定はマスタートレーナーにお任せしています
4スタンス理論の目的
自分のタイプを知り身体操作のパフォーマンスを上げるのが4スタンス理論の目的です。
パフォーマンスアップには軸をしっかり作らないといけません。
確かな軸の形成が
①脳の安定につながる
②力を抜いてきちんと立つ
③カラダを立体的に捉える
④体幹は固めず柔らかく使う
⑤身体の連動を意識できるようになる
と講習会でお話されていました。
私は①脳の安定が最も重要と考えます。
カイロプラクティックの世界では、
頚椎の1番目をアジャストするホールインワン理論があります。
頭蓋骨の安定のために環椎(頚椎1番)が最も重要としていますし、
三軸修正法という整体法でも脳を安定させるために体位を作る考えがあります。
私もC1調整という操法で首を調整しますが、これも脳の安定のためです。
整体で骨盤を背骨を整えると健康になるのは、
中枢神経・大脳の安定性を調整するからです。
4スタンス理論を知ることで、
脳の安定の為の手法が立体的にとらえることが出来そうです。
トップオンドーム(土踏まずの直線上に脳がある)
無駄な力が入っていない状態は骨を積み上げただけでバランスをとっています。
(これは古武術研究家の甲野善紀先生も言われていますね。)
一旦筋肉の概念外して、
4スタンス理論最大の着眼点「土踏まず」から姿勢を作って行きます。
しっかり立つには肩幅程度に足を広げるイメージ上がりますが、
これは筋肉を使った踏ん張る立ち方です。
脱力状態で立つには、足を揃えて指2本程度広げて立ちます。
この幅では左右の中指の幅が首の太さと同じくらいになります。
この幅で作られる両土踏まずの円の大きさが、
骨盤の円・胸郭の円・頭蓋の円と同じなり繋げると円柱の軸ができます。
軸は線という細いモノではなく、筒のような立体的なものだったのです。
(平行な2軸があるという人もいます。)
そして地面に接触しているのは土踏まずだけですから、
足裏が水平でないと傾斜ができます。
背骨が歪んでいても重心がズレるのと同じです。
4スタンス理論では仙骨と肩甲骨の面が垂直なるように指導されます。
土踏まずの円が地面に対して垂直水平かつ、肩甲骨と仙骨が垂直の状態を4スタンス理論では、
「トップ・オン・ドーム」いいます。(円の上に脳がある)
この立ち方が基本の軸を作ります。
ですが、軸は足と脳以外にもポイントがあるのです。
軸について
一般に軸の定義は難しいですが、
4スタンス理論の廣田先生は明快な答えを提示してくれています。
5ポイント理論といって、
①首の付け根
②鳩尾
③股関節
④膝関節
⑤土踏まず
この5つのポイントは全て首の幅と同じです。
5ポイントで円柱を形成した軸は
・脳の安定を生み
・脱力出来き
・ブレない理想の立ち方
なのです。
動作においても、
5つのうち3つ以上のポイントが垂直軸が形成されるのが理想の動作です。
単純に立つ座るという動作でも、
脳は土踏まずの上にのせて(トップオンドーム)行わないと軸ができません。
トップオンドームで座ると2つのタイプに分かれます。
Aタイプの人は、鳩尾・膝・土踏まずで軸を作って股関節や腰から曲げて座ります。
Bタイプの人は、首の付け根・股関節・土踏まずで軸を作って膝から曲げて座ります。
大切なことなので繰り返しますが、
脳を土踏まずの上に乗せた状態でしないと意味がないです。
Aタイプは鳩尾の上に脳、Bタイプの人は首の付け根の上に脳がのっているのです。
タイプの補足
前提としてタイプを気にしすぎるとトップオンドームは作れないし、
運動そのものがぎこちなくなります。
自分で土踏まずの上に脳を乗っける様に動いた時に、
体幹をクロスさせるタイプはA1とB2で、
伸びをするときに手を組んだままの方がしやすいです。
体幹をパラレルさせるタイプは、
(左右の上半身と下半身が平行の動作)A2とB1で、
伸びをするときに手のひらを返した方しやすいです。
キネシオロジーという整体がありますが、
脳の活性化に体幹をクロスさせる運動を推奨しています。
この辺りは身体操作法と施術法の考え方の違いかもしれません。
どちらが優れているというものではないく、
考え方の幅を持つことが大事だと思います。
まとめ
健康であることも、身体機能パフォーマンスが向上することも、
”脳が安定している”ことが最も重要です。
身体も心も司る大脳のポジショニングを最適化するために4スタンス理論を学べたのは大変有意義でした。
いないとは思いますが、もしこれを読んで4スタンス理論はわかったと思う人がいれば勘違いです。
このブログで書いたのは私の解釈もあり、
正確な4スタンス理論を学ぶには公式の講習会に出てください。
4スタンス理論の講師の先生方は、とても熱心で丁寧親切です。
私のような主観の強い人間にも、手取り足取り教えていただけました。
ゴルフやスポーツのレベルを今より上げたい人にきっと役に立つはずです。
4スタンス理論のHPはこちら☞
http://www.4stance.com/
4スタンス理論を体系立てて学ぶのはこちら☞
http://www.reash-project.net/
追記
追記:2023年6月現在4スタンス理論を使っての施術はしていません