軟式野球経験者が硬式を遠投したら野球肩が悪化
肩甲骨はがしの大阪門真整骨院です。
初期の野球肩なら施術で回復は見込めますが、
長年の野球肩は投げ方を変えないと痛みは消えないです。
また年齢による体型の変化や筋肉の弱化・関節の硬化なども悪化させます。
今回は軟式経験者が硬式を遠投し悪化した相談です。
ボールの重さが変わると恐ろしく肩の負担がかかります。
【硬式球】
直径:72.9mm~74.8mm
円周: 22.9cm – 23.5cm
重量: 重量141.7g – 148.8g
たったの10g程度でも感覚が違います。
むしろ少し違うからこそ調整が難しいのです。
肩慣らしという言葉がありますが、なげるという非日常的な運動動作にはウォーミングアップが重要です。
☞野球肩について
遠投できず投げるのが怖い 相談
野球肩と思われる症状が長年続いてます。
軟式の経験者なんですが、ある日硬式で遠投した際にどんどん送球が弱くなり、
遠投もできなくなり投げることに恐さがあるので全く投げれません。
投げればかなり痛みがあるのでどうしたらいいのか分かりません。
無料相談にとりあえず聞いてみようと思って文字を打ちました。
できるだけ短期間で治せるのでしょうか?
また、ご連絡待ってます。
宜しくお願いします。
当院の回答
○○さま
恐らく初期の野球肩ではなくなっています。
その場合、同じ投げ方をしていては回復は望めません。
当院で肩甲骨はがし等の施術を受けても、
手術を受けても残念ながら以前と同じように投げるのは厳しいと思います。
「簡単に短期間で治りますよ」といって来院させるだけで、
適当な治療しかないところも中にはありますので、
「投げ方を変える必要がある」ということを教示しない所はご注意ください。
文面で「投げることに恐さ」があるとのことですので、
察するに、投げた後の激痛と脱力感のようなものもあるのでないでしょうか?
肩の関節を包む軟骨が摩耗しているとそのような症状に襲われます。
下は関節唇(軟骨)の損傷動画。
整体では軟骨の再生はできないので、
他の筋肉を使いやすくするためにストレッチや筋膜リリースを行います。
またテーピングなどで筋肉を補助するのも効果的です。
今までの投球フォームを変えて痛みの出ない身体の使い方(肩以外に背骨・骨盤・股関節なども柔軟していく)を模索していくしかないです。
もしかすると期待にそぐわぬ厳しい回答となったかもしれません。
患者さんには「身体の調整はできますが、投球動作の指導はチームの仲間で築いていって下さい」と伝えています。
仮に整体やマッサージ頼らなくても、いいコーチがいれば楽な投球術を身につけることも可能と思います。
一つだけ対処療法ですがお伝えしておきます。
痛い側の脇へ指を突っ込んで肩を押し上げる様に突いてください。
ずーんと鈍い痛みがあるかもしれません。
何度かやると骨の位置が整い、投げてもしばらくは耐えれるようになることがあります。
初期の野球肩ならこの方法でかなり回復します。
重度の野球肩となると根本治療は、
プロの投手でも復活できなくなっているのをみると厳しいと理解せざるを得ないです。
「ゴッドハンドなら治せるかも?」
という期待があったのなら申し訳ございません。
以前教えを受けていた先生は松坂大輔投手の施術をしていましたが最近の投球内容が芳しくないのは、
昔の様には肩が修復できないからでしょう。
極端な例になってしまいましたが、情報が少ないので重度の野球肩としてお返事させてもらいました。
お大事にして下さい。
院長栗岡昭男
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