頚椎矯正のやり方
首の骨は頚椎と言って7個あります。
今回は
・頚椎の歪み全体矯正
・歪み一つのピンポイント矯正
・軸合わせの矯正(寝違えの矯正で捻らないアジャスト)
を紹介します。
※最後の注意事項を必ず読んで下さい。
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頚椎の歪み全体矯正
首の全体の歪みを取る矯正は、
対応症状が多く万能な矯正です。
まずタオルだけ引いて枕の無い状態で仰向けに寝ます。
タオルごと指で首を覆いますが、
なくても大丈夫です。
(タオルがあると滑りにくく遊びが取り易いからです)
まず最初に歪みを検査します。
仮に左に歪み・曲がっている場合の矯正方法の手順を解説します。
①左手は左耳の下あたり、
右手は右耳の上辺りを保持します。
②できるだけ顎を動かさないようにして右に側屈(傾げる)して左に回旋(捻る)します。
この時に遊びを取り、
首がたるまないように適度なテンションをかけます。
③2回位アジャスト(矯正)の予備動作をして、
3回目にゴキっと矯正します。
1回でしても良いですが、
予備動作でどのくらいの強さでいけるか計測した方が確立は良いです。
瞬間的に力を入れる時の注意は体から胸の筋肉(大胸筋)にギュッと力を入れて絞る感じです。
手先でひねると微調整が難しいので大胸筋で矯正するイメージです。
別イメージとして体幹を使う感覚もあります。
胸骨☞鎖骨肩甲骨☞上腕骨☞前腕骨☞手根骨☞頚椎矯正
というように骨伝いに力の連動イメージすのが良い人もいます。
同じように反対でもします。
注意事項
・患者さんの目線は斜め上になること(左の歪みの時は左斜め上)。
・顎を動かさないように頸を傾けるだけでなく、
頭はベッドから挙げずにつけたまま側屈。
・首を後ろにそらして痛いは時はしない(後屈制限者は不可)。
・そもそも首を横にすることから始める矯正なので、
その動きができない人はしない(側屈制限者は不可)
・リュウマチ・痛風の人は首の矯正だけでなく、
胸椎・腰椎を含めボキボキする整体はしない方が良い。
(☞反動がはげしく、直後は良くても数日後で痛くなることがある為問診で説明する)
ピンポイント矯正
ピンポイント矯正は一つの歪みだけを狙ってアジャストします。
骨一つだけの矯正なので、
矯正音は”ボキ”と一つ音になります。
ですが、実際は上下の骨が一緒になってしまうことが多いので、
”ボキボキ”とか”ポキポキポキ”とかでもOKです。
もっと言うと音が鳴らなくても骨が動けば、
それも矯正成功です。
(受け手の満足度は低いかも知れませんが…)
ここでは首の3番目(第三頚椎・C3)の骨が左に歪んでいる場合を解説します。
まずアジャストで狙う頚椎3番は触れません。
仰向けに寝てもらい、
左の中指を頚椎2番左側に当てます。
右の中指は頚椎4番右側に当てます。
親指の腹(母指球)で頬骨を包み当てて軽く頭を持ち上げ屈曲します。
角度はヘソが見えるくらいが目安です。
(実際は人によって様々です。)
全体矯正と同じように左に歪んでいる場合は、
まず右に横に曲げます(右側屈)。
次に左にひねります(左回旋)。
(※この時に遊びが無くなっていれば人によっては”ポキッ”と矯正される事も有)
もちろん頭は浮かしたままです。
(※全体の時はあまり浮かしていないので相違点注意。)
2回予備動作をして3回目に”コキッ”とアジャスト矯正。
出力は手だけで行うイメージ。(大胸筋ではなく、ごく軽い手先だけの力)
注意事項
・禁忌は全体矯正と同じ(後屈制限有・側屈制限有・痛風・リウマチ等)。
・手先で力を入れれるので遊びがあると勢いが強くなりすぎる。
(☞遊びが無ければ軽い手先だけの力で矯正できる)
・7つある骨の上の方(1~4番)を矯正するときは軽く首を側屈してジョイントプレイ(関節の遊び)をとる。
・7つある頚椎の下側(5~7番)を矯正するときは大きめに側屈して遊びを取る。
急性期の寝違えの矯正
寝違えは色んな原因で起こるので、
頚椎矯正だけが治療法ではないです。
また先の述べた全体矯正やピンポイント矯正は使えません。
理由は寝違えの場合、
首が横向けないからです。
振り返るなどで首が痛くなるのが急性の寝違えなので側屈から後屈の動きはもっと無理です。
なので、軸を合わせる矯正になります。
座ったままでもできますが、
軸が安定しないのでできればうつ伏せで額枕など置いてします。
歪みのチェック検査をして、
左に歪みがあったとします。
頭の方に立って右手を患者さんの左首筋に当てる。
左手を患者さんの右側頭部に当てる。
その状態で左首筋にある右手と右側頭部にある左手を同時に矯正します。
ただし、力加減が2:1=右手:左手です。
あるいは、右手70%、左手30%です。
パーセントにすると両手で全力100%になりそうですが全力ではないです。
全体で100gくらいの矯正としたら首側を70g、頭側を30gです。
絶対に思いっきりしないで下さい。
また全体が100gというのは仮の例え話なので、
その人の症状によって色々です。
(☜分かるには経験が必要)
ピンポイント矯正は基本的に歪んだ方だけでよい。
反対をする場合は検査をして決める。
まとめ
首はデリケートな部分なので、強刺激はNGです。
患者さんの既往症など事前に問診で問いただしておくこと。
本来は歪んだ方だけで十分ですが、
より歪みが戻らないように反対もすることはある。
矯正前の検査は超重要で矯正しない方が良いと判断することも大事な選択。
体幹から出力する場合と手の動きだけの時と使い分ける。
遊びの無い状態にセットすることがかなり大事で、
遊びをなくすセットをしただけで矯正音が鳴ることも多々ある。
矯正が患者さんにとって最高の治療法とは限らない。
怖いイメージがあるボキボキ整体ですが、
本来は正しくやれば痛くも恐くもないです。
鳴らすことが目的ではなく、
体の自然治癒力を向上させることが最も大事なことです。
目的を間違えずに、
施術を受けに来ましょう。
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番外:首の筋肉ほぐし
首の筋肉をほぐすと偏頭痛などが和らぎます。
画像のようにつまんでみるのも良いです。
この筋肉は胸鎖乳突筋という筋肉です。
鎖骨から後頭骨につく筋肉と胸骨から後頭骨につく筋肉2つが合わさってできています。
この2つの境目を押しほぐすのも良く効きます。
首のアプローチは解剖学をしっかり理解しているとバリエーションが豊富になります。
注意事項
頚椎矯正や首のボキボキ整体が危険と言われるのは、
検査をしないで音を鳴らそうと力いっぱいするからです。
・音を鳴らすのが目的にしてはいけない(目的は症状改善)
・きっちり矯正できる症状が見極める検査が大事
・セッティングがきちっとできれば小さい力で矯正可能
・少し動かして激痛になる場合は矯正をしない
・大事故でむち打ちや首の骨折をしたことがある人にはしない
・子供の首は成長中で特殊なので圧し方などゆっくり・丁寧なものになる
以上のような注意点があります。
当院では必要に応じて頚椎矯正を行いますので、
ボキボキしてほしいだけ来院されてもご希望の添えないことがあります。
ご予約の際には症状など詳しくお知らせいただくと治療計画もスムーズに立てれます。
このブログをご参考にして来院の予約を決めてもらえれば幸いです。
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追記:整体塾について
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